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特集コラム

Column

#7:『ヴォイスの原動力』講師勉強会 ~東京校~

2017.5.19 / 特集コラム

音楽塾ヴォイスで定期的に行われている西尾塾長と講師陣による勉強会。

前回ご紹介しました福岡本校に続き、2017年5月には東京校でも勉強会が実施されました。今回は西尾塾長による東京校の各講師が制作したオリジナル曲の添削、ブラッシュアップを主軸に、普段のヴォイスのレッスンでも課題曲で使われる事の多いThe Beatles、Gavin DeGrawの楽曲の解説を交えながらのレッスンになりました。勉強会に参加した東京校講師陣から伺った感想を掲載していきます。

熊木敏光
勉強会に参加させて頂き、事前に作った曲に対してメロディーを修正、アドバイスなどを頂きました。
普通の音楽の制作現場だと、出来上がった曲に対しての良いか悪いか、採用か不採用か、要するに○か×かというジャッジがくだされ、○でない曲は作り捨ててきました。

リズムやコードなどアレンジ上の変更、もしくはセクションごとの不採用等はあっても、メロディーに対して具体的にこの音をこう変えたらこうなる、などといった意見は普段まず聞くことはできないものです。
今回非常に貴重なその体験をさせて頂くことが出来、とても喜びでした。
自分の曲を僕が演奏し、西尾先生にその上で歌って頂きながら、こっちにも行けるしこうも出来る、とセッションの音の中で会話して頂き、とても勉強になったと言うのは勿論なのですが、僕はその瞬間が何より非常に楽しかったです。
あー、西尾先生ってやっぱすげーなー!って純粋に音を通して感じました。
少年時代にバンドをやってた頃、プロの演奏をみて、すげー!って感動した、あの感じです。
また再び西尾先生と音の中で遊んで頂けるよう、日々精進したいと思います!

今野潤一
先日、西尾先生の勉強会に参加させていただきました。
各々の自作曲について、いろいろな熱いアドバイスをいただきました。
とても感動しました!
西尾先生のようなクラスの方に、自分の曲を、目の前で、プレイヤーを何度も巻き戻したりしながらここはこうかな、うーんこうした方がいいかな、などど、具体的に指示をいただけることなんて、めったにあるものではありません。
ワークショップで、生徒のみんなも同じような体験をしているのかと思うと、めらめらと嫉妬心が湧いてきて止まりません。
僕がみんなのような年頃の時に、このような経験ができたらどんなに良かったか!
生徒のみんなには、これが特別な環境であることを自覚して、どんどん吸収していってほしい。

どんどん成長して、かるーく僕を抜いていってほしい。
あ、いや、ちょっと待てそれは困る、抜くのはやめてほしい(笑)。
しかしね、年をとればとるほど、やればやるほど、どんどん新しいハードルが現れるもので、こういう勉強や練習は、いくつになってもずーっと続くのです。
終わりはないですね。
日々修行じゃ。
よっしゃ、頑張ろう。。

熊谷枝里子
講師勉強会。沢山の刺激を頂いた時間でした。

音楽塾ヴォイスがどんな場所でありたいかをという事。

また課題曲を使って具体的に、このコードに対しては、このメロディのアプローチの方がより音楽が活きてくるという事など、細かくレクチャーして下さり、その度、音楽が生まれ変わっていく感覚に鳥肌が立ち、とても刺激的な時間でした。

”どうしてこんなメロディが出てくるのだろう?”そう思う事がまず最初にあって、その音楽を感じ切る。
そして自分の”引き出し”にする。
その努力をいつも怠ってはいけないと改めて実感しました。

まだまだ勉強が足りないなと、身が引き締まる思いです。
また、普段の授業の中で、少しでも生徒達の”引き出し”を作れるきっかけを与えてあげられるよう、もっともっと日々の勉強を頑張って行きたいと思います。
貴重なお時間を作って頂き、ありがとうございました。
有田秀一郎
講師勉強会が終わり部屋の時計を振り返ると、夕方6時を過ぎていた。あっという間の約4時間。とにかく時が一瞬でかけぬけた。それほどまでに濃密かつ熱量のある勉強会だった。
頭の中は言うまでもなくパンパンだ。

勉強会は主に、各講師が持ち寄ったオリジナル曲を西尾先生がブラッシュアップしていくという内容のものだったが、そのアドバイスの一つ一つが明確かつ的確だった。voice理論でいうところの、「A,B,Cメロの差別化」、「差別化させる中で関係性、相性を見極める」、「コード進行が見えない、バレないようなメロディーの作り方」「セカンダリードミナントやIIm−Vなどはここぞというところで使う」などテクニック的なことを言えば数え切れないほどのものが飛び交った。
しかしその中でも私が一番胸を打たれたのは西尾先生の音楽に対する飽くなき探究心と情熱、未だに増しているのではないかと思うほどの負けん気の強さだ。
音楽塾voiceの関係者の方々はよく聞く話であるかとは思うが、西尾先生の中には3人のプロデューサーが共存していて、その3人全てが「うん」と言わない限り、曲が完成されることはない。現在も最後の一人がなかなか首を縦に振らず5回目のやり直し中で、頭を悩ませているそうだ。私も音楽人の一人として最高のものを作りだすために絶対に妥協はしないが、5回もやり直していたら、何が正解なのか訳が分からなくなって迷宮にはまってしまう。しかしそんな時だからこそ、普段勉強してきたことが必ず役に立つと西尾先生はおっしゃっていた。日々精進し、自分の血、肉になったものをそれぞれ分類分けして大事に引き出しにしまっておく。その積み重ねが窮地に立たされた時に必ず救ってくれると。
またその蓄えた知識や情報は塾生たちに音楽を伝えていく時に必ず役に立つ、過去に救えなかった塾生や、プロの世界に引っ張り上げてあげられなかった塾生も今の知識だったらもしかしたらなんとかしてあげられていたかもしれない…ともおっしゃっていた。そんな悔しそうな先生の顔を見て、熱いものがこみ上げてきた。音楽塾voiceの講師として、1人1人の塾生の音楽道をあずかる者として身の引き締まる思いだった。
「自信の上には奢りがあり、謙遜の下には卑屈がある。決して自信に墜ちるな、謙遜に満ちるな。」私が好きな言葉を思い出した。立ち止まることなく一歩一歩地に足つけていこう。
今は西尾先生の足元にも及ばないがいつの日か手が届くように日々研鑽を重ねていきたい。最後になりましたが、お忙しい時間の中で貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

廣嶋茂樹
作品作りはとても忍耐力が必要な作業です。
作っては聴き、壊して、また次のアイデアを試して
「これしかない」というメロディを見つける為に何度も繰り返していきます。
今回用意した楽曲でも、メロディの繋がりに無理なく差別化していく事をテーマに作ったのですが、西尾先生のアドバイスの的確さには頭が下がる思いでした。
一瞬で急所や盲点を見抜く為にどれ位の勉強量の差があるのか?を感じられて、これまで以上に勉強熱に火がつきました!
今後もたくさんのヴォイス生がプロの現場で活躍出来る様に、更に我々講師陣も勉強していきますのでよろしくお願いします。

原川マコト
一見なんてことのないミーティングのような勉強会。
笑いあり、でも笑いあり、やっぱり笑いありの楽しい会でしたがそこには物凄く実の詰まった話がギュッと凝縮されてました。
なんでしょう、メモをとる間もなく西尾先生に釘付けでした。
いろんなアプローチで作曲に取り組むことが大切であることを再認識。
コードに対してのメロディー。イントロからのAメロの入り方。
曲のイメージに合うサビ。
最終的にトータルで良い曲になるかどうか。
経験と知識の量の違いでこんなにアイディアがでてくるなんて…
目から鱗でした。
まだまだ自分も勉強の途中であり、身を引き締めていこうと思ったと同時に、西尾先生と自分の信念が近いところにあることが感じられて物凄く励みになりました。
真田雄貴
西尾先生の手にかかると、今まで何度も聴いていたり分析してきた名曲達がまた全く違う視点で見えてきて、本当に不思議です。
「どうしてこのメロディには、このアンサーじゃないといけないのか?」
「なぜ、このメロディは上げずに下げた方が良いのか?」
先生の解説にはすべて核心となる根拠があり、実際にヒットした楽曲を制作されてきた経験と、膨大な数の名曲を分析されてきたデータベースの中から、ピンポイントに抽出されたお話をして下さるので、「なるほど!そういうことだったのか!」と、新しい発見や気付きが溢れてきて本当に興奮しました。
先生の引き出し力の深さに少しでも近づけるように、日々努力していこうと身が引き締まりました。
素晴らしい機会をありがとうございました。

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