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楽曲分析

Analysing

#2 家入レオ『Shine』

2015.10.29 / 楽曲分析



『Shine』


2012年5月16日リリース

作詞:家入レオ

作曲:家入レオ・西尾芳彦

編曲:三輪コウダイ

・フジテレビ系ドラマ『カエルの王女さま』主題歌

・オリコンウィークリーランキング 2位

・Billboard JAPAN HOT 100ランキング 2位








——— Aメロから楽曲の特徴をお話頂けますか。
西尾 全体的に休符を多めに配置したAメロですが、これは大きなスケール感を出したい時に効果的な手法です。
休符から始まるメロディも同様です。


——— 音符自体も比較的少ないメロディですが、これも意識しての事なのでしょうか?
西尾 ヴォイス理論のセオリーに則り、コード鳴り、リズム鳴りにならないようなメロディになっています。

(#1『Silly』楽曲分析参照) 特にメロディの出だしはノンコードトーンのメロディになっていますね。


——— コード鳴り、リズム鳴りにならないようなメロディを作るのは簡単ではないと思いますが、コツなどはあるのでしょうか?
西尾 コツとは違うかも知れませんが、ここでは音飛びというテクニックを使っています。ヴォイス理論では1音半以上の跳躍を含んだメロディラインの事を音飛びと呼んでいます。歌ってみると分かりますが、歌いやすいラインを飛び越えてメロディが上下する形になるので音飛びを含むメロディを歌いこなすには練習が必要です。特にこの曲の出だしはノンコードトーン同士の跳躍なので歌うのはかなり難しい。シンガーソングライターの方からすれば作曲の段階で無意識に避けてしまうメロディと思いますが、ぜひ毎日の練習メニューにも音飛びのメロディを歌いこなす練習を取り入れて下さい。



——— 普段の基礎練習が作曲にも活きてくるんですね。Bメロは特に個性的なメロディになっていますね。
西尾 サビに向けて盛り上げていく役割を担ったBメロですが、A→B→サビと徐々にメロディの音数を増やしています。


——— 確かにBメロの後にくる『Shine』のサビは畳み掛けるようなメロディになっていますね。
西尾 『Shine』はフジテレビ系ドラマ『カエルの王女さま』の主題歌だったので、テレビ局側からの要望もあり、勇気、希望、心に訴えかけるもの・・・そういったものをいかに楽曲で表現するかを考えました。
音数的にもここまでは意識して押さえていた効果もあり、サビでは情熱的なものが表現できたと思います。さらにBメロでは安定感のあるT(トニック、F#m)のコードを一切使わずサビ頭まで温存した事も効果的に働いているはずです。このメロディは、最終的には僕がギターを持ってフジテレビの番組プロデューサーのところまで赴いて、その場で先方の要望を聞いて具現化しつつ作ったメロディなんです。
作曲に於いて感性や閃きに頼る部分ももちろんありますが、常日頃の勉強・・・感性の理論的な裏付けであったり、音楽的な瞬発力を高める作業、引き出しを増やす作業の大切さを改めて実感しましたね。

※レッスンでは全体の詳細を解説しています。






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